土と左官の力

写真 高木正三郎
設計+制作/建築巧房

『土漆喰壁』の良さを伝えようするが、「僕」は語りつくせない。

凄いから!見てみてみない!?」と、言うしかなくて困ってます。見物に来たお客様が土漆喰壁に出会うと、いつも感動を隠せず和やかな表情になってしまいます。これは土漆喰壁の力で「とき」を忘れ、人が人に戻って行く「ふしぎな力」なのです。

だから、土はちょうどいい具合に人と付き合ってくれると確信してます。その土を我々は、土漆喰壁とし様々なデザインで表現します

 我々は、土の威力を信じている

 我々が、土壁の力を利用して、人を呼び寄せるのではなく。
  土漆喰壁をカンジタ人が、それに近づく事を信じている

『幸せ漆喰へ改善』

左官屋の「読み」と「経年変化」とは

 僕が作る土漆喰壁の中では、『土っぽい風合いの壁』が最高の土漆喰だと思って思考錯誤しながら創ります!土漆喰を外壁に使用した場合、「風化による経年変化」を考えます。左官で言う風化とは、激しい雨風のことを指し示します。また、左官が風化による経年変化を読む(左官天気予報)ということは、熟練した直観スキルが必要なのです。そこで、ごぐまれに外壁に『土っぽいキワ』を狙うんですが!激しい雨風などで風化しすぎてしまいまして自然を完璧によむ事は難しく。お客様には、とてもご迷惑をかけました。しかし、原田左研としては、「改良・改善」して当たり前の事で、もちろん無償で直ぐに施工させて頂き、喜んでもらっております。また、原田左研としては、むしろ勉強させていただいたので当たり前の事です。
土の配分は風土・地域性・風化環境を判断して作り上げます。自然環境に左右される商品ですので、多少、読みが外れる場合があります。

            

 

 

 

 

除菌の部屋よりも、善玉菌の中でくらしませんか?!食物繊維で発酵!

 藁の成分(シリカでガラス質)、土の中で混ぜ半年程度、熟成させると藁は発酵し、バクテリアも発生しと、昔ながらの、練って寝かせてという土壁が出来ます。2週間程度、乾燥期間をおくと、全然、臭わない壁が出来ます。すべては配合次第で成分は変化します。熟成期間、塗りの技法、乾かしの技法、仕上げの技法を変えることで、『雰囲気や用途にあった』土漆喰壁を提案しております。
もちろん、お客様のご要望に仕上げますので、私どもの提案を擦り合わせながら作り上げて行きます。土漆喰壁は、エコ住宅にも取り入れてもらってます。

クロス張りが多い中で、塗壁(土漆喰壁)の選択肢はどうでしょう?!

近年、クロスの壁紙は、単価が安く張替えには便利な建材として扱われます。最近は、いろんなクロスがあって何を選んでも、デザイン的にも優れております。その中で、左官業の漆喰は、コスト面でも安価で出来ない業種とされ、職人さんが育たなくなりした。左官業の良い点として、存続したことは、土のいごごちの良さという存在でした。土が近づく事で、何故か人は癒されたり、英気を養えたりと、何気ないあたりまえの時代の生活観を感じるようです。だからこそ、住まいの内装や外壁は、土漆喰壁で生活するのはいかがでしょうか?

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