原田左研とは

親方 原田進

「壁を創る人たち」。僕たちの名刺にはそう書いてあります。壁を創ると言いながら、実は「壁と壁のあいだを塗る」という気持ちでやっています。

貝灰を水とまぜて壁に塗ると、その壁に包まれた空気や雰囲気、つまり「あいだ」が人にとってえらく居心地がいいものになるからです。

土壁を家に入れると家がよくなる。家と家のあいだに入れると街がよくなる。壁の影響力に驚きながら、仕事をしています。

ものをつくる喜びと、塗っているときの気持ちよさが、左官の仕事のいちばんの魅力です。自然の理にかなって動いていること、それができているうれしさ。もっと大きな何かが次に待っているような、わくわくした気分になります。

それは、無償性、おおらかさ、命に寄り添うといった、土が本来もっている力に触れているためかもしれません。僕たちが土に感じている力、それを少しでもみなさんにお伝えできれば、と思っています。

親方 原田 進

 

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